2005/4/18
ヘルペスのできる場所

3月27日に風邪を引いた。いまでも鼻水と咳とが若干残っているので、たちが悪い。

ところで私は風邪を引くと、鼻の下や周囲に水疱ができる。よく考えてみればヘルペスの症状そのものなのだが、私は単に鼻のかみすぎで皮膚が負けていると思っていた。これが口唇ヘルペスと同じものであることに気がついたのは今年に入ってからだ。実験がてらアシクロビル軟膏を塗ってみると水疱がカサブタになるので、間違いなかろう。

軟膏が切れたので、皮膚科に行って処方してもらうことにする。その皮膚科はいまだ医薬分業をしていないところで、例によって2時間近く待たされたあげく診療時間は3分に満たなかった。たしかに薬は3割負担で買えるのだが、時間の損失を考えれば全額負担でも個人輸入したほうが手間はない。

ヘルペスウィルスは体液に含まれる。鼻の周囲に水疱ができる点からすると鼻水の中に含まれているであろうと推測していた矢先、こんどは鼻の穴の出口付近に疱疹ができてしまった。これは塗りにくい。ヘルペスに関しては内服薬を飲んでヘルペスウィルス自体を出さないようにしなければダメだというのが定説になっている。今回はそれを実感した。

2005/4/17
メニューバーが上にある利点

Mac OSでは、メニューバーが常に画面の最上部にある。Windowsなど他のシステム同様に窓ごとにメニューがあるほうがいいと思うのだが、Mac OS Xでもこの点に変更はなかった。

窓ごとのメニューを支持するのは、画面が広くなるとMac OSのメニューバーが遠くなる――という理由からではない。初心者のMacの扱いを観察しているうちに、カレントアプリケーションという概念が把握しづらいことがわかったからだ。たとえば窓がひとつもないのにアプリケーションが起動しているのが飲み込めないようである。

ところが、この前Mac OS方式のメニューバーのほうが便利だという意見を耳にして驚いた。その理由を尋ねると、いちばん上にメニューがあるのだからマウスを適当に上まで持っていけばいいというのだ。Windowsではメニューバーに正確に合わせる必要があるのが面倒臭いらしい。

2005/4/11
液体カイロの原理

液体カイロというものがある。いま名づけたので正式名称は知らない。ビニールの中に粘度の高そうな透明な液体が充填されていて、さらに直径2cm弱の薄い金属片が入れられている。その金属片を何度か折ると、液体が金属片を中心にみるみる結晶化していく。その際に発熱する仕掛けだ。おもしろいのは、使い終わって固形になったカイロを熱湯の中に入れて数分間煮込むと、また元の透明な液体に戻る点である。文章で説明するよりもこのページの写真を見たほうが早い。

このカイロは、大阪ガスか関連会社が主催する増改築用の説明会に出ていた母がもらったものだ。カイロの表面には、大阪ガスの社名とともに「ECOWILL」というガス発電システムのブランド名が印刷されている。何度でも使える点が強調されているのか、「エコカイロ」という商品名で販売されているようだ。通販で購入できるし、成分が食品添加物なだけに自作することもできる

原理を知るためのキーワードは「過冷却」である。「エコパックカイロの原理を簡単に」というページの中のグラフを見れば一目瞭然だろう。再使用するのに煮込む必要がある点で本当に「エコ」なのかどうか疑わしい。昔ながらのベンジンカイロのほうが効率がよさそうだ。しかし、見た目に派手なので教育目的に使うとおもしろいのではないだろうか。

余談。カイロの説明書きに煮込むことが書いてあるのだが、「ガスで沸騰したお湯の中に入れ」とわざわざガスの使用を強調しているところが大阪ガスらしくてよい。


2005/4/10
先入観の醸成

松尾弌之『不思議の国アメリカ』(講談社学術文庫、2001年)を読む。私たちが関西人・東北人といった言葉から連想するような先入観を、アメリカ合衆国についても仕入れるための本だ。同書では合衆国を7ブロック(ニューイングランド・ニューヨーク・中西部・南部・ロッキーマウンテン・南西部・西海岸)に分け、それぞれの地域性を紹介している。さらに第3章では、州と連邦との関係を記している。

ここでニューヨークが1つのブロックになっているのに注目しよう。この都市はアメリカの平均像から見ると異質だが、その経済・人口規模によって一大勢力とせざるを得ないことからブロックとして区切られている。東京を観光すれば日本がわかるかどうかは定かではないが、ニューヨークを見ればアメリカの平均像がわかるというのは確実に誤りだ。

ところで、中国の普通話は首都北京の宮廷語が元だし、日本の標準語は東京の山手言葉に手を加えたものだ。ところが北米標準英語は、知的エリートたちが集まるニューイングランドの英語(イギリス英語に最も近い)ではない。オレゴン・イリノイ・ウィスコンシンといった農村の広がる中西部の英語が標準的とされ、我が国の教育現場でも採用されている。この鄙びた英語が私は苦手で、聞いていると体がムズ痒くなってくる。

第3章では、独立以後の合衆国を州と連邦との相互監視という視点から述べている。独立したのはいいものの24年間政府の所在地が決まらなかったように、基本的には連邦政府は無用の長物というか必要悪のように考えられていたようである。州同士の紛争解決(利害調整)と外国からの防衛、この2点のみが連邦政府の役割だとされた。各州2名の選出である上院議員など、「1票の価値」の開きは相当なものがあるだろう。しかし州同士は対等なのだから仕方がない。また、上院議員の選出方法は州が決めるので、べつに選挙を行なう必要はない。

ちょっと興味深かったのは、1785年の土地条令を紹介した以下のくだりだ。「アメリカが所有する西部の土地を、全部6マイル(約10キロ)平方に区切る。その1区切りをさらに36区画に分ける(各区画は640エーカーとなる)。36区画のうち1区画を公立学校用にあて、4区画を連邦政府用地として保留する。残りの31区画はほしい者に売却する」。学校に1/36区画を与えるわけで、理念としては教育に力を注いでいるなあと思う。

2005/4/4
Excelの表をEPSファイルにする際の注意

モリサワのOpenType基本7書体パッケージが届く。そこで先に述べたExcelの表をEPSファイルにし、モリサワフォントを埋め込んだ。基本的な手順は、(1)Mac版Excel(私の手元では5.0)でEPSファイルを出力し、(2)Windows版Illustrator CS 11.0.1でEPSファイルを開いてフォントを埋め込む――というものだ。その際に気がついたことが2点あったので、以下に記す。

Illustrator CSには「フォント置換」機能があって便利だが、問題が発生しそうな文字(波ダッシュとか)は期待どおり文字化けするので、むしろテキストエディターで書体名を直接書き換えたほうがよい。OTF版にするには書体名のあとにProをつける。GothicBBB-MediumならGothicBBBPro-Mediumとする。

いわゆる丸漢フォントの中では、「等幅明朝」「等幅ゴシック」は使用しないこと。これらを使用したEPSファイルをIllustrator CSで開こうとすると、メモリー不足のため解析に失敗した旨のエラーが表示される。