2004/4/29
「肌色」の進歩

家庭教師先の子にあげる絵に色を塗ろうとして、12色の色鉛筆を取り出した。絵はラムちゃんなので髪や目は緑(あとで確かめたら目は青かったのだが)、角は黄色。問題は肌で、肌色がそのまま使えるかどうかわからなかった。むかしの肌色ときたらピンクっぽい色で、そのまま肌の色として通用するのはブタかテリーマンくらいのものだ。

ところが予想は裏切られた。いつから色味に変更が加えられたのかは知らないが、三菱鉛筆880-17番の肌色は塗ればちゃんと肌に見える。さらに橙との相性がよいので、陰もつけやすい。色鉛筆も進歩しているのだなと妙に感心した。

ラムの絵。構図は第6期OPのパクリ。

お年玉で物を初めて買ったのは小学2年生のときで、品物は三菱鉛筆Uniの24色色鉛筆である。たしか全60色の製品で、入っていた24色も独特のものだった。なぜか色名はすべてカタカナになっていて、意味もわからず憶えようとしたものだ。ヘリオトローブの色が好きで、その鉛筆が特に減っていた。heliotropeと綴るのか。

そんなことを思い出しながら西友での買い物がてら色鉛筆コーナーに寄ってみると、やわらかタッチなる新しい色鉛筆が三菱鉛筆から出ている。さらによく見ると、「肌色」と思った鉛筆の色名部には「うすだいだい」と刻まれているではないか。そういえば、政治的正しさの観点から名称を変更するというような記事を新聞で読んだ憶えがある。このことだったのか。

もうひとつ興味深いことに、この「うすだいだい」には2種類あって、同じ色番号(54)にもかかわらず色味が異なる。鉛筆の番号でいうと、880番と7500番(PolyColor)がベージュっぽい好みの色、890番がテリーマンの色であった。

2004/4/25
るーみっく

今月は高橋留美子月間だった。

作家名を認識してはじめて読んだ漫画は『らんま1/2』だった。小学校5〜6年のころは楽しく読んでいた記憶があるのだが、途中で飽きて放り出した。『うる星やつら』は従兄弟の家で数巻読んだだけ、『めぞん一刻』は木村泉先生の『ワープロ徹底入門』で唐突に激賞されていただけでなくヒヨコの絵まで描かれているほどで気にはなったものの、けっきょく読まなかった。中学から高校にかけて『ビッグコミックオリジナル』にときどき掲載されていた高橋留美子劇場は読んでいた。

『めぞん』をはじめて読んだのは大学1年のときで、なぜか保健管理センターに揃っていた。『うる星やつら』はもっとあとで、妹の家にたまたまあったのを読んだ。2月に帰省したときに再び手にとり、関西テレビでやっていた再放送を見た。その後こちらに戻ってから近所の貸し本屋でTVアニメのDVDが借りられること教えてもらい、はじめて初回から見た。せっかくなので感想を書く次第である。

「るーみっく」というのは「高橋留美子のコミック」の略なのかどうかは知らないけれど、「るーみっく・わーるど」と称されるように閉じた世界になっている。私は落語の世界に近いと思っている。登場人物の連帯がなんとも長屋的で、縁日やら祭やらの庶民風俗が盛んに登場する。また、最後の落としかたが枝雀さんの落語理論でいう「へん」になることが多い。途中のネタでは「ずれ」による笑いもよく用いられる。

『うる星やつら』は基本的には新喜劇路線だ。登場人物のせりふ回しが劇的である。舞台設定は毎回変わるいっぽうで登場人物の性格はまったく変化せず、人物中心に笑いをとっている。この形式は『おそ松くん』に似ていると思う。ただしおもしろさにもピークはあって、実家にある文庫本では8巻〜13巻あたりが安定して笑える。

さてアニメ。最初のほうは原作に忠実で、その分つまらない。しかしDVDで10巻台に入ってから一気にテンポがよくなる。アニメ版のピークは19巻から20巻にかけてだろう。「しのぶのシンデレラストーリー」「ラムちゃんの理由なき反抗」「そして誰もいなくなったっちゃ!?」などの佳作は、この前後に集中している。個人的にはその少しあとの「壮絶!謎のまつたけなべ!!」が好きだ。

高橋留美子作品には濃口のファンサイトがたくさんあってビックリしたけれど、そこで高評価されている作品が必ずしも私にとっておもしろかったわけではない。どうもファンサイトでの評価はラムちゃんが可愛く映っていたりハッピーエンドになっていれば高くなる傾向にあるようだ。ラムちゃんは可愛いけど(私はテンちゃんのお母さんのほうがいいけど)、それと作品としての評価は別物だと私は思っている。

よく最高傑作だと言われる「そして誰もいなくなったっちゃ!?」は、私には解説過剰で少し引いてしまった。が、これはまだ許せる。ダメなのは「みじめ!愛とさすらいの母!?」で、露骨すぎだし前半で結末が見えてしまっている。米朝師匠でも「七度狐」で狐が化かす場面をだいぶカットして演じているのだ。映画の『ビューティフル・ドリーマー』がこれに似た話の展開だと読んで、私は見るのを躊躇した。

しかしその不安を跳ね返すかのように『ビューティフル・ドリーマー』はよくできていた。TVの特番ですむような前作とは比較にならない。くどいのはあいかわらずで、あたるの夢から覚めた夢の部分がさらに長かったのをカットしたと監督が映像解説で述べていたが、それは正しい処置である。それを削らないと「さすらいの母」の失敗をそのまま引き継ぐことになる。あと数カ所カット(校内探索のシーンもくどい)できるところがあり、90分でまとめてほしいところだった。

すごくいいところもあって、いちばん好きなのは給湯室での会話(しのぶから「それじゃ今と同じじゃない」と突っ込まれるところまで)の場面だ。こういう何気ない日常が描かれている演出を私は好む。落語でも、「星が高いなあ、明日も冷えるで」(かぜうどん)とか「水たまりがあるさかい踏まんよう気ぃつけなはれ」(軒付け)とか、そういった場面は虚構を成り立たせる上での重要な日常の表現だと思う。

この『ビューティフル・ドリーマー』は高橋留美子さんはたいそう気に入らなかったらしいけれど、前作よりはずっといいと思うけどなあ。趣向にはほとんど共感できない――というか、私はそもそもアニメに向かないのだろう。『ナウシカ』も『カリオストロの城』も、記憶に残らないほどの印象しか私に与えなかった。宮崎アニメで好きだった作品は『紅の豚』だが、これとてさほど憶えているわけでもない。

『うる星やつら』が長くなりすぎた。アニメの『めぞん一刻』だが、……これは最初のほうと最後だけで十分か。強いて言えば四谷さんのパロディめいた発言が楽しめるものの、それはドラクエでカジノを楽しむがごとく邪道であろう。原作のほうも中盤でストーリーがふらついている。それでも最終巻が感動的なために救われた感がある。

高橋留美子の連載漫画をGoogleで検索したときの件数を以下に記す。『犬夜叉』って人気なのね。また海外では『らんま』が人気のようだ。ヘボン式では「Ramma」のはずだが、「Ranma」のほうが該当件数が多かった。

名前              件数
-----------------------
うる星やつら     44,900
めぞん一刻       25,900
らんま1/2        28,300
犬夜叉          177,000
-----------------------
Urusei Yatsura  104,000
Maison Ikkoku    79,100
Ranma 1/2       382,000
Inuyasha        947,000

2004/4/24
Deep Analysisの簡易説明(訳)

DVD Shrink 3.1.xには「Deep Analysis」という機能があって、同機能を使用すると画質の劣化が抑えられるらしい。欠点としては、解析にかかる時間が通常よりも長くなる。いったい何をしているのか概略でも知りたかったのだが、日本語での説明を見つけられなかった。そこで、「FAQ about the Transcoding Technique」から適当に訳したものを下に載せておく。

いま、映像に50%の圧縮をかけたいとしよう。最も簡単な方法は画像を一律に半分の容量にしてしまうことだ。

ここで問題なのは、1枚の画像に含まれるすべてのデータが圧縮できるわけではない点である。エンコードされた画像は、動きベクトル部とDCT係数部とで構成されている。このこと自体が問題なのではない。重要なのは、DVD ShrinkはDCT係数部しか圧縮できないことなのだ。

動きベクトル部とDCT係数部とでどれくらいの容量を消費しているのかは画像1枚1枚で異なっていることは珍しくない。

たとえばある画像が動きベクトル:DCT係数部=1:1の割合で容量をもっているとしよう。この画像を50%に圧縮したければ、DCT係数部をぜんぶ削ってしまわなくてはならなくなる。言うまでもなく結果はひどいものだろう。

あるいは別の画像が1:4の割合で容量をもっているとする。このときに50%の圧縮率を得るには、DCT係数部の2/3を除去するだけでいい。(それでも多い? しかしDVD Shrinkは50%圧縮までは行なえるようになっている。)

最初に述べた画像はあまり圧縮できないし、次に述べた画像はわりと圧縮できる――そういった情報は事前にわかっておいたほうがいい。このように、2枚の画像に目を配りつつ圧縮を進めていくわけだ。

これがDeep Analysisの正確な機能である。ただし規模はちがう。Deep Analysisでは、20万枚にも及ぶ画像全体について最適な圧縮率の配分を計算している。

これでわかった気になれればよかったのだが、まだわからない。何かの記事でトランスコード圧縮とはBピクチャを削ることだと読んだのだが、そんなに単純なものではなさそうだ。

2004/4/23
「プロ市民」と「自己責任」

社会に対して政治的関わりをもとうとする人びとに対して「プロ市民」と批判する一方で、人びとの行動については「自己責任」を声高に唱える者がいる。しかし、この態度は理解に苦しむ。むしろ自己責任論者はプロ市民の増大を願うべきだ。

自分の行動に対して責任をもつからには一定の知識が求められよう。たとえば預金保険機構によって預金が全額保護されるなら、どの金融機関に預けるかなどは考えなくてもよいことだ。しかし保護が限定的になるなら、金融資産の運用を自分で考え、適切な金融機関を決定しなければならない。このときの一連の行動で備わる資質は「プロ市民」たることに寄与するものではなかろうか。事が政治の場に移っても同じことで、自己責任を貫徹すればプロ市民的になるのは妥当なことだと私は思う。

2004/4/22
口内炎と口唇ヘルペスとを治す方法

物心つく以前から患っている病気には、口内炎と口唇ヘルペス(唇や周囲にできる小さな水疱。俗にいう「熱の花」)とがある。どちらも20年来の付き合いだし、べつに命に関わるような病気でもない。積極的な治療を試みようとはしてこなかった。しかし、これらの病気に対しては薬効あらたかな薬がある。

まず口内炎には「アフタゾロン」か「オルテクサー」が効く。いずれも不溶性の白い軟膏で、患部に塗布する。口内炎は10日くらいで自然完治するものだが、これらの薬を使えば3日〜5日で治る。処方箋なしで薬局で買えるのも嬉しいところだ。口内炎で悩まされている人には声を大にして推奨したい。

熱の花は、恥ずかしながら私はアレルギー性のものだと思っていた。実際にはヘルペスウィルスが原因で、患者の抵抗力が弱まったときには顔の神経を通して水疱となって現われてくる。だから、オロナインH軟膏などの万能塗り薬はあまり効果がない。今回は1年2カ月ぶりに発症したので、懐かしくなって調べだした次第である。

ヘルペスウィルスに対しては、アシクロビルという画期的な抗ウィルス薬がある。(同薬の開発に対して1988年にノーベル生理学賞が贈られている。)製品名を「ゾビラックス」といい、見事な臨床試験成績を上げている。ゾビラックスの錠剤は血中濃度を一定にするために1日5回の服用を要するのが面倒だったが、いまでは1日2回の服用ですむ第2世代の抗ウィルス薬「バルトレックス」が開発されており、皮膚科ではこちらを処方するのが通例のようだ。軽い症状にはアシクロビル(またはビダラビン)の軟膏を使う。

今回発症を予期したのは4月11日(日)の午前10時ごろだった。前回から1年2カ月ぶりの発症で、かなりひさしぶりの感がある。午後には鼻の下が赤くなっていき、翌日には直径10mmほどの水疱群になっていた。12日午後に皮膚科に行ってバルトレックスを処方してもらい、夕方から服用。成長は止まり、3日ほどしてかさぶたになった。その後皮膚が赤くなった状態がしばらくつづく。16日(金)に内服薬が切れたため、今度はアラセナ-A軟膏の処方を受ける。22日現在で、赤みはほとんど消えている。あと数日で外見上も完治するだろう。

抗ウィルス薬はヘルペスウィルスのDNA合成を抑制する。だから初期段階での服用が効果的であり、できた水疱を急になくすことはできない。この病気を再発している人間は発症する数時間前に予期するのだが、その瞬間に服用もしくは塗布することが大事だ。そうすれば数日で完治にまで持ち込める。運がよければ水疱すら発生しないこともある。

ところが残念なことに、抗ウィルス薬は薬局で普通に買うことができない。個人輸入代行業者(たとえばこちらこちら)で買えなくはないが、バルトレックスは薬自体がまだ新しく先発品であるため高い(1錠で薬価639.10円)。軟膏だけ買っておいて発症したらすぐに塗り、その後皮膚科へ駆けつけて錠剤を処方してもらうのがよかろう。参考:Herpes.jpHerpes simplex virus Researchもうヘルペスで悩まない!


2004/4/16
MP3ファイルのサンプリング周波数、ビットレート

MP3ファイルのビットレートをいくらにするかは、エンコーディングの際に悩むことのひとつだ。私はこれまで「午後のこ〜だ」推奨の160kbps(共包絡ステレオ)にしていた。スピーカーで鳴らす分には問題ないのだが、ヘッドホンで聴くと圧縮音源特有の雑音が気になる。うまく表現できないけれど、ドラクエIIIの戦闘のテーマ曲の途中に出てくる泡っぽい(ティリュリュ……という感じ。もっと高周波だが)雑音である。この雑音を聞くたびにDVDのブロックノイズを想像してしまい、落ち着けない。

いい機会だと思ったので、ビットレートを変更して聞いてみることにした。128kbpsと160kbpsとはぜんぜん違うし、160kbpsと192kbpsともけっこう違う。192kbpsになると泡っぽい雑音が鳴りを潜めるようになる。それ以上レートを上げていっても変化を感じることができなかったので、これからは192kbpsで行くことに決定する。

もちろん最適ビットレートは音源によって異なる。160kbpsに堪えられなくなったのは弘田三枝子「ナポリは恋人」をMP3で聞いたときだが、落語のMP3などは160kbpsで満足できる。ひょっとすると古典音楽にはもっと高いレートが必要だと感じるかもしれない。TV番組(PAPEPO TV)のMP3ファイルは44.1kHz-80kbps(mono)でエンコーディングしてきたが、ビデオテープの音質と比較すれば過剰品質に感じていた。最近は22.05kHzにダウンサンプリングして、56kbps(mono)で出力している。

弘田三枝子で思い出した。竹内まりやのカバーアルバム『Longtime Favorites』には弘田三枝子の持ち歌が収録されている。「悲しき片思い」「砂に消えた涙」は竹内まりやが歌ったらこうなるだろうなと聞く前から予想でき、実際そうだった。しかしもう1曲、「悲しきハート」も竹内まりや向けだと思っていたのに、収録されていない。「音楽夜話日誌」によれば、録音はしたものの本歌に勝てないので発表を控えたとのこと。


2004/4/10
その吹奏楽者は(訂正あり)

シャワーを浴びながらラジオを聞いているとき、吹奏楽風に編曲された「ふるさと」が流れてきた。コード進行次第でこうも演奏できるものだと技術に感心し、お湯を止めて聞き惚れた。ところが肝心の演奏者名が聞きとれなかった。そのあと似たような状況で今度は「赤とんぼ」が流れてきたのだけれども、そのときにも名前を聞き逃した。何年か前のことだ。

作曲家の中田喜直氏(「夏の思い出」「雪の降る街を」など)について調べ物をしているとき、ふと以前の本意ない気持ちが蘇った。amazon.co.jpで検索し、ようやくわかった。東京佼成ウインドオーケストラだ。(追記:これは錯覚だった。)amazon.co.jpによれば、前に聞いたどちらの曲も収録されている。「ちいさい秋みつけた」まである。

折良くも、このシリーズの第2弾がもうすぐ出荷されようとしている。アルバム『このみち』には、「この道」「砂山」「里の秋」「竹田の子守唄」と名曲の数々が収録されているではないか。

このシリーズのいいところは曲が短いことだ。景気付けに弘田三枝子をよく聞くのも、声がすごく好きだとか演奏が生のバンドであること以外にも、3分弱で終わる点がある。私はミーハーで「パリのアメリカ人」なんかのアップテンポな演奏を聞いていると気が乗ってくるけれど、20分近くあるのでそうは聞けない。

『このみち』で視聴できる3曲の中では「汽車ポッポ」がよくできていて、これを「パリのアメリカ人」替わりにしたい。イントロもいいが、サビ(はしれ はしれ はしれ)につながる「畑も とぶ とぶ 家もとぶ」という部分がよい。この部分の2番は「野原だ 林だ ほら 山だ」で、要するに両方とも風景がどんどん変わっていく様を表現した歌詞である。ここで編曲は四分ごとにコードを変えていて、いかにも軽やかに疾走している感がある。そうしてサビで一気に力強さを出すのだ……が、惜しいことに、サビを聞くとダイナミックレンジが少し小さいのではないかと思われる。ラジカセでも聞けるように狭めたのだろうか。それともReal Audio 32kbpsのせいだろうか。

追記040218。『ふるさと』が届いたので聞いているのだが、なんか違う。ここに収録してある「小ぶなつりし かの川」の連の結びのコードはFだが、ラジオで聞いた「故郷」はこの部分が変で印象深かったのだ。私にコード理論の知識があればちゃんと書けるのに、口惜しい。ひょっとすると『叙情詩「祭」』に収録されている「『故郷』によるパラフレーズ」が該当するのかもしれないが、このCDは廃盤である。

追記040221。どうしても気が晴れないのでNHKに問い合わせてみた。すると、ここ数年ラジオ第一放送で流した「故郷」は2種類あるという。ひとつは東京レディースオーケストラによるもの、もうひとつはストリングスエマノンによるもの。電話越しに聞かせてもらったが、その中では東京レディスが私の頭の中のイメージに近かった。ただし原曲は4分近くあってどの部分が放送されたのかがわからないから、違うかもしれない。ただ演奏者名は「○×オーケストラ」だったと思うので、こちらに賭けてみることにする。というわけで、再びamazon.co.jpにて『決定版!オーケストラによる愛唱歌』を買ってみる。同名のCDが何度か発売されているけれど、いずれも同じものであることを願うのみだ。

2004/4/6
ダンジョンマスターがフリーウェアになっている

「ウィザードリィ外伝I」のシナリオをようやくクリアした。買ったのが1999年3月16日だから、丸5年かかったことになる。ウィザードリィのシナリオがクリアできたのは小6夏のFC版ウィザードリィIII(本家ではIIに相当)以来だ。村正は手に入れていないけれど侍はいないし、盗賊の短刀は手に入ったのでよしとする。ちょっとがっかりしたのはカシナートが弱いことで、射程距離が導入されている外伝ではショートレンジの剣よりもファウストハルバード(悪魔系に2倍打撃)のほうが有効だ。

ウィザードリィはSFC版のVも買ったのだが、いまいち乗り気にならず放置してしまった。それより当時の私が夢中になったRPGは「ダンジョンマスター」だった。これはウィザードリィと同じような3Dの迷宮探索ゲームだけれど、徹底的なリアルさに特徴がある。鎧が重ければ反応が鈍くなるし、食料を食べなければ体力が減る。魔法に至っては、自分で手順を踏まなければならない。(高度な魔法は唱える手間がかかる。)その処理の複雑さはSFCには荷が重かったようで、BGM再生はしばしば遅延した。

このゲームのすばらしさについては折に触れて語ってきたけれど、いままで周囲で同意してくれたのはMさんだけだ。寂寞の思いに駆られてGoogleで検索したところ、なんとフリーウェアのクローンゲームができているというではないか。ダウンロードして少し遊んでみたけれど、ダンマスそのままであった。参考サイト:All Dungeon Master

ダンマスは集中力を要求するので、気楽に楽しめるゲームではない。しかし、その完成度の高さは触れる価値がある。

2004/4/2
ThinkPadの同時打鍵判定

ThinkPad T21の「G」キーが打ちづらくなった。トラックポイントを囲むキーなので他よりも強度が小さいのかもしれないが、交換後8カ月でダメになるのは好ましくない。鍵盤だけ簡単に交換できるのが救いだ。

ところが、以前は在庫していた若松通商からはT20系列の日本語キーボードがなくなっている。他の通販サイトもUSキーボードは在庫してあるくせに、日本語キーボードは置いていない。IBMに電話して取り寄せるほど待ってられないので競売界隈を巡ると、渡りに船とばかりに新品の日本語キーボードが出品されている。しかもキータッチに定評のあるアルプス製(02K5700)だ。

さっさと落札して出品者とメール交換をする。どこかで見かけた名前だと思ったら、以前私が英語キーボードを出品したときに落札していただいた方ではないか。こんなことだったら物々交換しておけばよかった。

アルプス製キーボードはT30で経験済みなので、取り立てて目新しさはない。ミネベア製にくらべてタッチが軽いのでNICOLA(親指シフト)向きではあるが、剛性がないので気に入らない向きもあると思う。

アルプス製にしてから意識するようになったのは、親指シフトで「しゅう」や「しょう」をアルペジオ式に入力するとビープ音が鳴ることだ。これまでもときどきビープ音が鳴っていて当惑していたのだけれど、アルプス製はタッチが軽いぶん打鍵が高速になり、ビープ音が鳴る頻度が上がったようである。

もう少しテストをつづけると、ThinkPadでは3ストローク以上の同時打鍵が不可能なキーの組み合わせがあるのに気づく。たとえば「edc」と縦3列を同時に押せば、これらはすべて入力される。ところが「swe」のように鉤形にキーを押すと、ビープ音が鳴って入力されない。かといって「vfg」なんかだと鳴らないので、詳しいところはよくわからない。

NICOLAの掲示板で質問すると田之上さんが返答してくださり、かなり昔の機種からの現象であるという。米国のメーリングリストでも同様な事例が上がっているので、海外でも困っておられる方は若干名いらっしゃるようだ。ハードウェア側の仕様なので同時打鍵が可能にすることはできない。

というわけで、我々にできるのはWindows側でビープ音を抑制することくらいだろう。以下に方法を記しておく。

1. デバイスマネージャを表示させる。
2. メニューから〈表示〉-〈非表示のデバイスの表示〉を選択する。
3. ツリーから〈プラグアンドプレイではないドライバ〉-〈Beep〉を選択する。
4. プロパティを開いて、スタートアップ時を〈無効〉にする。