2002/11/28
Windows用のソフトウェアを芋蔓式に試す

MOMOBAY CX-1にCドライブの完全バックアップをとるという件は、接続方式をFireWire(IEEE 1394)に変更することで解決を見た。使用したIEEE 1394カードはIO-DATAのCB1394Lで、こちらはKNOPPIXから自動認識される。これで控えがとれる。できたファイルはLinuxボックス(PowerMac G4)に移して保管する。一安心だ。

控えがとれるようになって気が大きくなったので、Windowsのソフトウェアをいくつか新たに使ってみることにした。その筆頭はThe Proxomitronで、これは主にFLASH広告除けのために使っている。バナー広告は嫌いではないものの、動くものは目がちかちかする。アニメーションGIFとちがってFLASHは勝手に読み込まれて止めようがなく、弱っていた。

The Proxomitronの機能には文句がないのだが、タスクトレイに表示させるアイコン()が目のようで恐い。それに、タスクトレイにアイコンが並ぶのは好みではない。次に探して見つけたのが、TrayManager(日本語による紹介)だった。このソフトウェアは、タスクトレイのアイコンの表示・非表示を制御するものだ。さらに日本語パッチをあてると、TrayManager自身のアイコンも非表示にできる。これは今や大のお気に入りで、おかげでAn HTTPd(簡易Webサーバー)やMELON(ローカル専用SMTPサーバー)を常駐させてもアイコンが気にならない。

そのあとで気になったのは、タスクトレイの日本語入力モードを表示する部分だ。せっかちなためか、ブラウザーのアドレス欄に入力するとき、半角直接入力であることを確認せずに文字を打ち込んでしまって「http:……」のつもりが「はささ……」と入力され、腹が立つことが何度かある。また考えてみれば、確認のために画面下方を見るのは視線の移動が大きく好ましくない。

Meadowxyzzyには、日本語入力オンの時にはカーソル色を赤くする機能がある。カーソル自体が変化するのはわかりやすい。これをWindows全体で実現することはできないかと考えて、いくつかのソフトウェアをあたってみた。似た主旨のソフト(aimemonIMEカーソル)はあるものの、カーソルを変更するものはないようだ。WZ Editorの中では、色つきカーソル 0.97を使うと同じことが実現できる。WZ Editorは4.0Fが出ているけれど、このソフトは更新のたびに冷や冷やするから現時点では保留している。

2002/11/24
テレビをめぐる雑多な話

テレビでいまだに解せないことに、幅広化がある。迫力のワイド画面という売り文句を電器売り場で見かけたが、そうは感じられない。さすがに50型を超えるものは大きく見えて気持ちがいいのだが、24型のワイドテレビは貧相だ。利点といえば、映画の再生に適している点くらいではないだろうか。

映画の幅広は理解できる。大勢の観客が見られるようにするためには、幅広のほうが都合がよい。しかし、テレビは百人単位で見るものではない。幅の広いテレビは、よけいに場所をとる。家庭においては上下方向のほうが余裕があるから、縦横比4:3のテレビのほうが向いていると思うのだが。

だいいちがテレビ・映画の類を見ない生活なので、ハイビジョンなどのテレビ関連技術にも興味がなかった。しかし、とあることからプログレッシブテレビに関心を抱いた。プログレッシブテレビは、通常のテレビにあるキーンという音を発しないというのだ。

キーンという音の正体はブラウン管の電子銃が走査する音だそうで、走査線525本×30フレーム/秒=15.75kHzの高さらしい。ところがプログレッシブテレビは補間機能によって60フレームを実現しているため、倍の31.5kHzの高さの音が出る。ここまで高ければ、人間の耳には聞こえないだろう。パソコンのCRTディスプレイからは音がしないことにも、ようやく合点がいった。

買い物ついでにテレビコーナーを回ってきた。なるほど、プログレッシブテレビやハイビジョンテレビからは雑音が聞こえないような気がする。もっとも、店内の騒音に紛れて聞こえていないだけかもしれない。楽天のeでじに掲載されている3機種の中では、最も安価な東芝のものが最もきれいに見えた。次に松下。

展示にはプラズマや液晶のテレビもある。店内には比較説明がなされていて、液晶のプラズマに対する利点に「長寿命」と書かれている。液晶の寿命は事実上バックライト蛍光灯の寿命だから、そんなに長くはないと思っていた。家に戻ってシャープの比較ページを見ると、たしかにプラズマよりも液晶のほうが寿命が長いとある。


2002/11/20
Radeon 7000 PCI Mac Edition

PC ZONEという店で、Radeon 7000 PCI Mac Edition(日本版)が安く出ている。PowerMac G3-BW/G4-PCIには32bit-66MHzのPCIバスがあって、このビデオカードは66MHzに対応している貴重な製品だ。また、将来ディスプレイをデジタル(DVI)化する予定なので、DVI端子を備えているビデオカードを欲していた。冷却ファンがないのも嬉しい。話は長いが、要は買ってしまったということ。同社のRage 128からの乗り換えとなる。

ドライバーは、ATIから10月末に出ていたものをすでに入れていたので、何の変更をすることもなくMac OS 9.2.2で起動した。発色がやや鮮やかになっている。速くなったかどうかは不明である。私にとっては、DVI端子がついたていどの差異にしかなっていない。

Vine Linux/PPC 2.6r1のほうは、動作確認情報にもなくて多少ハマった。いちばん近いのは、Radeon Mobility M6 LYを搭載するiBook(16MB VRAM)のようで、カーネルオプションもこれと似た注意を要する。すなわち、カーネル引数の

 video=radeon:1024x768-16@60

の「16」(bit)の部分を24にするとXが表示されない。32はOK。このほか、私の手元ではフレームバッファ(radeonfb)ではXが映らず、ネイティブドライバー(radeon)を使用する必要がある。それから、/usr/sbin/fbsetでタイミングを変更すると、画面が灰色に崩れてしまう。

2002/11/17
ナゲシ大作戦

家の中に物が増えてきた。部屋が狭いので、上下方向にしか余裕がない。むかし作った段ボール箱がまだ残っているので、そこに小物を入れて縦に積んでいくことにしている。それでも、さすがに身長よりも高く積むことは憚られる。荷崩れの危険を感じるからだ。

下から上へ積んでいくことに限界を見たので、今度は上から下へ吊っていくことにする。木造アパートとはいえ「和風建築」だから、飾り程度にはナゲシ(「長押」と書くそうだ)がある。ここに、百円ショップで買ってきたフックを取り付ければ、袋に入る物はぶら下げておくことができる。その実行の結果が以下の写真だ。

2002/11/15
「週」以前の休日

年とか月といった節目は地球や月の公転からきている自然的な区切りだが、週は人工的なものだ。7日周期にする必然性はない。週が入ってくる以前には、日本の人々はどういう間隔で休日をとっていたのだろうか。

『日本国語大辞典』のサイトには、一六日(いちろくび)の解説として「毎月1と6のつく日、すなわち1日、11日、21日、6日、16日、26日は江戸時代、休日、稽古日、会合日、縁日などに当てられていました」と記されている。次の日が休みだったから、五十日(ごとび)に締めるわけか。(農村での休日については、江戸時代農民の一年を参照。)

上のようすだと、4日働いて1日休む勘定になる。週という区切りは今となっては変更不可能だろうが、週休2日よりは江戸時代のほうが私の体のリズムにあいそうだ。というのは、かつて勤めていたアルバイト先の夏期講習が6日間連続授業+1日休みの週ペースで、5日目あたりになると疲労困憊になってロクな授業ができなかったからだ。(体力がないから、1日の中でも4コマ目からガクッと質が落ちていたが。)


2002/11/9
過剰な静音化

PowerMac G4/400 PCIの静音化は、今年の8月6日で終止符を打ったつもりだった。より一般的には、ハードウェア周辺の追加的な手入れは行なわないことにしようと考えていた。その予定が覆ってしまったのは、MP3ファイルのためである。

関西在住のMさんは、往年の『鶴瓶・上岡パペポTV』『鶴+龍』の録画ビデオテープを半年かけてMP3化し、通勤時に聞いているという。その方のご厚意でMP3ファイルを譲っていただいたのだが、放送回にして573話、時間にして丸17日、容量にして24GBにもなる。たちどころにディスク容量が足りなくなった。

Tさんと上野で昼食をとったあと、その足で秋葉原へ向かい80GBのディスク(Barracuda ATA IV ST380021A9)を1台買う。困ったことに最近の3.5インチディスクの主流は5400rpmから7200rpmへと高速化していて、静音愛好家にとっては不利な状況だ。今回高速ディスクに交換するにあたって、より一層の静音化が必要であると判断し、作業に没頭することとなった。

何度も同じことを書いてしまうが、必ずしも音が小さいことだけが「静音」なのではない。雨がトタン屋根に当たる音は小さくないが、私はそれほど不快に感じない。台所からは電気ポットがポコポコ音を鳴らしているけれど、これも嫌ではない。頭痛を誘発するために嫌っているのは、16kHz付近の高音である。どれだけ音が小さくても、高周波の雑音はよく聞こえる。たとえばADSLモデムがそうである。これまで、メーカーの異なる3つの機種を見てきたが、いずれも音が漏れている。

液晶ディスプレイのバックライトも、やや低いけれど嫌いな音だ。多くの液晶ディスプレイで輝度を下げるとブーンという音が出るのはなぜだろう。いま使っている日立のFLROA 220FXでは輝度を最大から4度落とすと音が出る。ナナオのE141Lでは、輝度を83%以下にすると音が出る。単体の液晶ディスプレイで輝度85%だとまぶしいのだが、コントラストを30%台にしてしのいでいる。

本体であるPowerMac G4/400 PCIからも高周波の雑音が発生している。最初はハードディスクから思ったが、そうではない。正体は、FireWireのためのモジュールだった。そういえばUSBポートからも似たような音が出ることがあるが、バスパワーのものは雑音が避けられないのだろうか。電源ケーブルを抜くことで、音の発生を断つ。

ハードディスクは、前述のスマートドライブを使用すれば騒音レベルが劇的に低下する。今回はもう1台用意して、スマートドライブをG4の筐体に2台収めることにした。以下は、苦労のあとを示すための写真である。このように、1台目は底に、2台目は5インチベイの上に設置した。

2台目のドライブに本が敷かれているのには理由がある。そのまま置くと、メモリーが干渉して筐体の蓋が閉まらないのだ。実はこの格好でも、4スロットのうち2スロットしか利用できない。おかげで我がG4は320MBから256MBへとメモリーのダウングレードを余儀なくされた。

最後に、指詰め注意の危険な状態になっていた電源兼ケースファンに、ファンガードを取り付けた。電源の外に取り付けると筐体と干渉するので、電源の中に押し込むのがコツだ。以上の処置を施しても長時間まともに聞いていると頭痛はするが、Macを起動したまま眠れるくらいにはなった。

折りよくもVineLinux/PPCが2.6r1になっていたので、2.5から更新。ついでにMac OS X領域を全部消去した。パーティション分割も単純にして、かなりすっきり。インド人もビックリ

2002/11/4
usb-storage.o大募集

Rさんから紹介していただいたKNOPPIX 3.1Jを一日かけて使ってみる。私の機械(日立FLORA 220FX NP3)では内蔵LANポートは認識されないが、メルコのLANカードは正しく認識された。これでようやくネットワークの外に出られるようになった。

目下のところ、ぜひ使いたい思っているのはUSBのストレージである。2.5インチIDE HDD収納ケースのMOMOBAY CX-1が使用できれば、ここにパーティションの控えがとれる。便利そうだ。

ところが、いざMOMOBAYを接続してKNOPPIXを起動すると、どうも妙な具合だ。というのは、usb-storageモジュールも自動的に読み込まれ、また/proc/scsi/usb-storage-0/1には「MOMOBAY」の名前が出ているにもかかわらず、fdisk -l/dev/sdaが表示されない。実際、fdiskを行なおうとすると、「読めません」というエラーが出る。(「開けません」ではない。)同じことをVineLinux/PPCで行なっても、同じエラーが返ってくる。

Webをあたってみた結果、非はMOMOBAY側にあるようで、Linux側で対処するためにはモジュールの編集・再構築が必要であるようだ。それには/usr/src/linux/drivers/usb/storage/unusual_devs.hを開いて、以下の項目を追加すればよい。

UNUSUAL_DEV(  0x05e3, 0x0700, 0x0001, 0xffff,
              "DViCO",
              "MOMOBAY CX-1",
              US_SC_SCSI, US_PR_BULK, NULL,
              US_FL_FIX_INQUIRY | US_FL_START_STOP | US_FL_MODE_XLATE ),

実際、以上の追加のもとmake modulesしなおして、できたusb-storage.oを従来のものと置き換えるだけで、VineLinux/PPCからMOMOBAYが読み書きできるようになった。すばらしい。ところが残念なことに、x86のLinuxが自由に使える環境が我が家にはないし、手近なところにもない。だから、この方法がKNOPPIXでも有効かどうかが試せないでいる。

2002/11/3
メディアの物理的寿命、社会的寿命

CDやDVDといった光メディアはどれくらいもつか。白状すると、音楽CDやCD-ROM、DVD-ROMメディアは保存状態さえよければ半永久的にもつと私は信じていた。CD-Rでも数十年――私の寿命が尽きるまでは大丈夫だろうと思っていた。日経BP社のページには「CD-Rは100年以上」ともある。

そんなわけだから、『神戸新聞』の「気になるCDの寿命」という記事を読んだときには驚いた。メーカーの主張する80年に対し、日本図書館協会による推測では30年程度だという。500年もつというマイクロフィルムとくらべると、保存性能が1桁ちがうわけだ。「CD-ROMは寿命が短く変換の対象とはみなせない」と記す大学図書館のページもある。

こんなことを調べだしたのも、所有しているCD-ROMメディアが読めなくなったからだ。それは「Adobe Type Basics」で、Windows/Mac両対応になっている。このうちMac部分が読めなくなった。CD-ROMを入れてもマウントしない。至急必要なフォントがあったので、かなり困ってしまった。Windowsのほうは読めるから、Windowsで作業するしか――

ふと、いったんメディアを複製してしまえばいいのではないかという根拠薄弱の思いつきが浮かんだ。かつてモリサワのOCFフォントをインストールするとき、数枚組のフロッピーの途中でインストールに失敗したときには、いったんフロッピーの中身をハードディスクに写してから初期化し、再度フロッピーにコピーしてくれとフォント流通課の方に教わっていたからだ。フロッピーとCDとではだいぶ異なろうが、試してみることはできる。

CD-ROMの複製には、例によってCloneCDを利用する。2度目の利用なので観念して料金(39ユーロ)を支払う。ハイブリッドCDが正しく複製できるか心配だったが、作業は滞りなく終了した。焼けたCD-RをMacに放り込むと、ちゃんとマウントされた。一安心だが、他のCD-ROMは大丈夫だろうかという不安が頭をもたげる。うちにCDが何枚あるかは不明で、いちいち複製するほどの暇はない。

ところで『神戸新聞』の同記事には「音楽メディア30年世代交代説」が書かれていて、CDもあと10年ほどで盛期をすぎるとし、音楽CDは2005年には終焉を迎えるかもしれぬとの英国調査会社の予測が添えられている。しかし、現代は昔よりも資本蓄積が圧倒的に多いから、一時期の支配的なメディアがそう容易に変わるとは考えられない。世代交代の周期は、だんだんと長くなっていくだろう。また、仮にCDが数十年先に社会的寿命を迎えたとしても、おそらく再生機の側で互換性がとれたまま(つまりCD再生が可能な形態のメディア――DVDと同じように12cm円盤のメディア)変化するはずである。