2001/8/31
頃合いの大きさ

消耗品の普及に関して、大きさが重要だと思うことがよくある。たとえば一般的な乾電池は単1から単4まであるが、私には単3が最も手頃な大きさのように映る。機器への組み込みやすさと容量とのバランスが、よくとれていると思う。サンヨーやビクターなどではリモコンの電池に単3を採用していて、私はそれが気に入っている。

3.5インチフロッピーディスクも、いい大きさだとつくづく感じる。5インチMOは明らかに大きすぎたし、2.5インチのミニディスクはちょっと小さい。かつてMO対ZIPの媒体対決がなされていた時期にMOびいきだったのは、ZIPの大きさが気にくわなかったからだ。

おもしろいことに、形状が四角ではなく円盤になると、8cm CDの大きさが小さく感じるのが不思議だ。12cm CDなら許容できる大きさだが、これに四角いディスクをかぶせたPDは、ちょっと大きいと感じる。

2001/8/30
『氷川清話』を読む

小さい時分から坂本龍馬より勝海舟に興味があったのに、当人の談話は今年に入るまで読んだことがなかった。勝海舟『氷川清話』(江藤淳、松浦玲編、講談社学術文庫、2000年)は、実におもしろい。190-191ページから飛び飛びに引用。仮名は現代仮名遣いに改める。

世間では不景気だなどと嘆じているが、これは上に立つ人の心がけ一つでずいぶん救済の方法もあるのだ。おれが江戸城引渡しの後の始末を付けた時は、なかなか今日くらいのことではなかった。いつかも談した通り、江戸は大坂などとは違って、その繁昌は何も商業が盛んだとか、物産が豊かだとかいうのではなくて、ただ諸大名や旗本が大勢住んでいたからだ。……幸い遷都の議も行われて、土地もあまり衰微せず、横浜も海港場になったから、そこへ移って商売を始めるものも出来、どうかこうか餓死は免れたが、しかしその当時はおれもずいぶん困ったよ。

……とにかく世間を不景気に陥らせないように防いで、さて一方では銘々相当な職業にありつかせるように奔走してやったから、江戸も衰えるどころではない、段々に繁昌して来たのだ。その骨折というのは、とても一通りのことではなかった。たとえば貧乏人に金をくれてやるのでも、下手をするとかえって弊害を増すばかりだから、ちょっと人の気が付かないような風にうまくくれるのだ。その呼吸はなかなかむつかしいが、まあ旗本のお歴々が零落して古道具屋でも始めていると、夜分などに知らないふりでそれを冷やかしに行って、一品か二品か言い値で高く買ってやるという工合だ。そうすると、この人も自然商売に面白味が出来ていつとなく立派な商人になるのだ。

2001/8/29
使えないデータベース

『読売新聞』2001年7月21日の記事に、20人学級の生徒は理科や数学の成績が高いという結果が得られたという国立教育政策研究所の調査を報じたものがあった。詳しい調査内容が知りたかったので、教育情報データベースにアクセスしてみた。が、使いかたがわからない。

まず、アクセスするのに「Webjet wj66Full」なるソフトをIEに追加しなくてはならない。いたずらに環境の変更はしたくないのだが、やむなくOKする。すると今度は、利用法が理解できない画面が出てくる(画面写真参照)。コマンドラインなのには不満がないから、せめてヘルプはつけてほしいものだ。

目を海外に転じてミシガン州のサイト。州内統一テストの問題文や解答、学校別の試験結果まで公開されている。徹底した業績主義を感じることができるとともに、「外部者にとっての」使いやすさへの配慮が日本の公共機関とは比較にならないほど浸透していることがわかる。

2001/8/28
Internet Explorer 5とType1(続報)

Windows 2000になってOSレベルでType1書体が扱えるようになったのだが、Internet Explorer 5ではType1書体をメニューから選択することができない――と今年4月の日記に書いた。ちなみに、FONTのface属性で指定しておけば、表示することができる。

米国紙のいくつかの記事を印刷して読んでいる私にとって、IE 5でType1書体が使えないのは問題だった。標準フォントのTimes New Romanで書かれた英文は、どうも読むのに疲れてしまう。Adobe CaslonのTrueType版を買うことも検討していた。

今ごろになって、ようやく別解を得ることができた。ACaslonを指定したスタイルシートを書いて、読み込ませればよい。出力結果にも満足している。

2001/8/27
司法制度改革の懸念

以前『朝日新聞』の司法制度改革に関する記事を読んだとき、妙な印象を受けた。

質の高い法曹(弁護士、裁判官、検察官)を育てるため、2004年4月からの「ロースクール(法科大学院)」開校を目指し、2010年には司法試験の合格者を現在の3倍の3000人に増やすように提言した。〈2001年5月26日〉

常識的な懸念は、司法試験の合格者を3倍に増やすことは法曹の質を高めるのではなく低くする方向にはたらくのではないかという点だ。より個人的な懸念は、「質の高い」人材をどこからもってくるのかというものだ。優れた人材を法曹会に集めようとすれば、他の業界から奪いとるかたちとなる。はたして、優秀な者がこぞって司法の場で活躍するような社会は望ましいものなのだろうか。

2001/8/26
USB日本語キーボード

このあいだ、Happy Hacking Keyboard Lite 2にUSB日本語配列が登場したことを大谷さんに教えていただいた。日本語配列を出すこと自体HHKの狙いからずれていると思うが、親指シフト利用者にとってはありがたい。もっとも、HHKL2のキータッチはさしてよくないので、このキーボードで長文を入力する気にはならないだろうが。

ところが、不思議なことにHHKL2 USBの日本語版はMac OSには対応しないとある。かつてiMacでUSBキーボードが採用されたとき、将来は小型のUSB親指シフトキーボードが出て、WindowsでもMacでも自由に使えるようになることを夢想した。しかし実際のところ、Windows/Mac両対応の日本語USBキーボードは、JIS配列すらまだ見たことがない。何か技術的に困難な点が存在するのだろうか。

2001/8/25
機嫌よい日

ちょっといいことが連続して起こって、なんだか機嫌がよくなる日がある。

立川のNECフィールディングから帰るとき、いつもとちがう道を通ることにした。店から出て、そのまま東へ進む。しばらく行くと、左手に立川病院を見つける。保険証裏面の直営病院一覧に載っていた病院の所在が、引っ越しして5年目にしてようやくわかった。ここなら、家から自転車で15分もかからないだろう。

さらに東へ行くと、なじみにしている古本屋の看板が目にとまった。なんだ、この道だったのか。頭の中の地図がつながって、ますます機嫌がよくなる。この3カ月ほどご無沙汰していたので、入ってみることにする。なんと、χさんが絶賛していた杉本栄一『近代経済学の解明』があるではないか。店内BGMでは井上陽水が流れているではないか。結局、10冊弱の本を見つけて購入した。

2001/8/24
『朝日新聞』の読点

句読点研究会に出席させていただいてから、句読点を意識して見るようになる。そうして気がついたのが、『朝日新聞』の読点がゴシック体の文面でも明朝体のそれになっている点だ。縦組・横組どちらも同様である。なぜなのだろう。

2001/8/23
聖と俗

私は森嶋通夫先生が好きだ。どうも生理的に好きなようで、なぜ好きかの理由を問われても困るほどである。というわけで、立ち寄った古本屋に森嶋通夫『智にはたらけば角が立つ――ある人生の記録』(朝日新聞社、1999年)があるのを発見し、購入した。

勉強になったことはたくさんある。まず、京大・阪大経済学部のいざこざ(権力闘争)について詳細に触れられている点。もうひとつは、大学における聖業(研究)と俗業(管理・運営・教育)との役割分担について。俗業教授は聖業教授のサーバントたるべしという指摘は、そのとおりなのだろうな。

2001/8/22
劣化ウラン弾

テレビ朝日『サンデー・プロジェクト』の劣化ウラン弾特集に、興味深く耳を傾ける。対戦車ミサイルとして強力な劣化ウラン弾は、放射性の塵をまきちらす。湾岸戦争・ボスニア紛争では、数多くの地域住民や帰還兵、NATO軍兵士らに疾病をもたらしているという。米国陸軍内部では劣化ウラン弾の危険性を認識しているものの、対外的には「安全」の一点張りだ。ベトナム戦争での枯れ葉剤使用時と変わらぬ思考様式である。

2001/8/21
箱モノIT

フジテレビの日曜討論番組での某政治家の発言によると、日本は米国以上のIT先進国になりうるそうだ。その理由は、光ファイバー網が全国各地で整備されているからだという。なるほど、そうやって帯域の広い情報網を作ったとして、どんな情報が得られるのだろう。

一橋大学にも森IT予算がついて、全職員にPCが行き渡るようになった。ところが、肝心の活用方法は模索中だ。必要になってから計算機を調達するほうが、少ない予算で導入できるにもかかわらず……。

「IT」が叫ばれていても、箱モノ公共事業と変わらぬ発想なのだろうか。


2001/8/20
モデリング

「ぶら下げ」を排除して徹底して「追い出し」処理を行なうと、行頭から2文字目に句読点が集中するのではないかという危惧がある。すごく単純に、句読点の出現を独立の二項分布と仮定しよう。すると、追い出し処理によって句読点が行頭2行目に出る確率は2倍になり、そういった行が連続する確率は4倍になる。藤田先生が見本として組まれたもので確認しても、だいたいそうなっている。

上のような話を指導教官に説明するも、「モデリングが悪すぎる」と一蹴されてしまう。議論の結果、句読長をMalcov Chainとして行列を作成し、Stopping Rule(ここでは句点の出現頻度)と1段落のセンテンス数をそれぞれ独立な変数として統計的に出してからシミュレーションを行なうことに決定した。

2001/8/19
モバイルギアを修理に出す

山本さんからいただいたモバイルギアII MC/R320だが、気がついてみるとヒンジの左部分がかなり浮いてきている。Webで調べてみると珍しくない現象で、悪化を避けるために軽傷のうちに修理に出すことにした。10日、立川のNECフィールディングに持ち込む。修理工場はお盆でも稼働しているそうだ。

15日、見積もりがFAXでとどく。LCDロアケース交換、チルトユニット交換で、技術料を合わせ修理代が6,279円。へたをすると25,000円くらいになるやもと恐れていただけに、すぐさま続行OKで返送した。17日、自宅に戻ると、修理完了の知らせが留守電に入っていた。NECの主張どおり、1週間で修理が完了している。

漠然とした不信感のため、NECのPCはこれまで購入候補に入れてこなかった。しかし、修理の迅速さを考えると(シャープでは1カ月近く待たされたこともある)、NECはなかなか優秀だ。

2001/8/18
コンマと二項演算子

TeXの数式出力に、やや奇妙な印象を受けるときがある。たとえば下図左のような組みを見てみよう。左辺(「〜」の左側)はTeXらしく美しいのだが、右辺がやや不格好に見えないだろうか。具体的には、(1)マイナスが空きすぎ、(2)コンマが詰まりすぎだと私は思う。そこで、下図右では上記2点を修正してみた。

不偏標本分散とF分布 左図を改良

念のために書いておくと、このことはTeXの組版能力の低さではなく高さを物語っている。なにしろ、左図も右図もTeXで組んだのだから。もちろん、標準状態の使用に甘んじているようでは、このような修正は達成されないが。

2001/8/17
体重とIQ

出生時の体重と7歳時点でのIQとのあいだに正の相関があるという『読売新聞』の記事を教えていただいた。British Medical Journalにはオンライン版もあって、原論文が読めるしPDF版も入手できる。朝食をとりながら読む。医学関係の論文を読むのははじめて。

この論文によれば、他の要因(親の社会的地位など)を排除したところ、男子では正の相関があるものの女子では確認できないそうだ。これはかなり奇妙な結論である。記者の方は要約すら読んでいないのだろうか。Table 1にはデータのまとめがあるのだけれど、できれば平均だけでなく分散も載せておいてほしいところだ。分散がないと、個人によってどれだけぶれるのかがわからない。信頼区間から見当をつけるしかないようだ。

言うべきことはまだある。7歳児は成長の盛んな時期だから、同じ7歳でも7歳1カ月と7歳11カ月とでは平均IQは変わるのではないか。年齢によるIQの上昇は考慮されているのだろうか。また、この点は胎内にいた時間にも依存するだろう。たとえば、体重の重い子どもは比較的長く胎内にいたので、見かけの7歳よりも年をとっている、とは言えないのだろうか。などなど、謎だらけの論文である。

2001/8/16
認知加速器

資本主義諸国が発展を遂げる上で最も大きな壁となるのは、時間の存在だろう。どんな人でも、1日24時間しかもちあわせていない。だから、いっけん何の関係のない分野でも時間資源という観点からは競合することがある。たとえば、携帯電話が圧倒的に普及した結果、ゲームソフトウェアの売上は低迷しているという。

アカデミズムの世界でも、情報量の増加は著しい。mustの文献は指数関数的に増え、隣接する分野すら把握することが難しくなっている。まして、いくつかの分野をまたいで活躍することは奇蹟に近い。その結果、各分野の専門性は深まり、門外漢には理解できなくなるばかりだ。

このような状況を救う手として、人が認知する速さを高める方法しかないのかという気になっている。記憶増強剤を使って技術の習得を短期間ですませることは、やがて日常的に行なわれるようになるだろう。下手をすると、改造に近いことまでなされる日がくるかもしれない。

2001/8/15
マイライン

マイラインセンターから、マイライン登録内容の案内がとどく。申込書記入日が4月20日で、利用開始日が7月6日。さらに通知にひと月かかっている。不要になったアダプターの返却手続きを読む。「アダプター取外しについてのハガキ」はいつとどくのかしらとTTNetに電話を入れる。約3週間後だそうだ。

マイラインセンターの「予想を上回るお申し込みのため」という遅延理由も、なかなかふるっている。電話加入者数はあらかじめわかっているのに、どうすれば予想を上回ることができるのだろう。加入者が急に増えでもしたのだろうか。

2001/8/14
情報量メモ

いまごろになって情報量を学んでみんとす。シャノンの情報量って何だんねんっていうことだが、これは全事象を交わらないように集合で区切ったときに、「探してる要素はこの集合にありまっせ」というその集合を決定するのに必要な情報量のことだ。「探してる要素はここだっせ」と全事象から決定する情報量から、すでに要素が含まれる集合が決定しているときに「要素はこの集合のここにありまっせ」と決定する情報量を引けばよい。

つぎに増加情報量。全事象の部分集合を用意して、同じように集合でくぎる。で、ある要素がその部分集合の中に入っていることがわかれば、要素決定のための情報量は減る。増加情報量というのは、ある要素がその部分集合を区切ったある集合に属していることが既知となったときに要素決定の情報量がどれだけ減ったかということ。この対数の底をeにすれば、統計学で使うカルバック・ライブラーの情報量になるのね。

言葉で書いたら飲み込みやすくなるかと思ったけれど、ぜんぜんダメだなあ。

2001/8/13
矩形波

画面写真などをJPEGで保存すると縞やノイズが現われるのは経験から知っていたが、その理由が「Gibbsの現象」であると耳にしたのは、そう古いことではない。だいたい次のように理解した。JPEGは8×8dots単位で画像を切り取り、フーリエ変換して高周波部分を落とす。フーリエ変換は三角関数の重ね合わせなので、矩形波のようなエッジの効いた画像は近似がむずかしい。そのため、画面写真などはうまく再現できない。(参考その1その2。)

私のような素人は、計算機なんだから三角関数ではなく矩形波を利用すればいいじゃないかと愚考するのだが、いま流行なのはウェーブレット変換らしい。comp.compressionのFAQをざっと読んだだけなのだが、なかなかにおもしろそう。とりあえず本を注文してみる。(おまけ。フーリエ変換の解説で知った雑多な知識。FDはfloppy diskだがCDはcompact discであるのは、生まれの場所がちがうからだという。)

2001/8/12
テレビが聞けるCDラジカセ

テレビは見ないが、討論番組などを聞く機会はある。だから、1chから12chまで受信できる三洋電機のCDラジカセは気に入っている。現在ではもちろん製造が中止されているので万一のために代替機を探すものの、テレビが聞けるCDラジカセは多数派ではないようだ。数少ない候補として、ソニーの「CFD-E75TV」や三洋電機の「PH-MD9」(MD/CDラジカセ)がある。

2001/8/11
男女制限枠

いまはどうだか知らないが、私が受験した当時、大阪府公立高校には男女比があまり崩れないように合格者を制限するしくみがあった。たしか四条畷高校は最大男女比が6:4で、どちらかというと男子が不利である言われていた。早い話、男の子のほうが上位層が厚かった。

同様な制度は東京都立高校にもあるのだが、驚くべきはこの制度が女子に不利になっている点である。つまり、都立校の受験者は女の子のほうが高得点をとる。理数科目で大切な粘りも、女子のほうが平均して高いかもしれぬ。根性のある男の子はおおかた私立中学に流れてしまうという話は事実であろう。


2001/8/10
Photoshop Elements

かつてPaint Shop Pro 7Jを購入したとき、機能はこれで十分だと感じた。ところが、白黒2値のスキャン画像を変換出力したEPSファイルは、TeX+dvipsで扱うことができなかった。EPS関係はAdobeに頼るしかないかというわけで、Photoshop Elementsを購入する。インターフェイスがCanvasに似ていないでもない。

おまけ1。パッケージの書体は新ゴだが、従属欧文がFrutigerになっている。改めて振り返ってみると、Adobe製品はすべてそうなっているようだ。おまけ2。ビックピーカン立川店のAdobeコーナーで、Adobe Streamlineというソフトウェアを知る。

2001/8/9
インターネットの歴史、書籍の形式

スティーブン・シガーラー『ザ・ファースト ネット センチュリー』(山本啓一訳、ハルアンドアーク、2001年)はインターネットの歴史概略書で、ちょうどNHKスペシャルの『電子立国・日本の自叙伝』みたいな感じだ。2巻本になっていて、私にとっては60年代から80年代前半にかけてが未知の世界であったので、興味深く読むことができた。帯にも採用されている、ジョブスが12歳のときにヒューレットに電話をした話など、まったく聞いたことがなかった。また、ARPA関係者が資金を倍増させるためにラスベガスを利用することを考えルーレット台の歪みを計算する話、サンで毎年4月1日に行なわれた盛大ないたずらなど、逸話に遊び心が満載なのが羨ましい。

書籍の形式は、北米のペーパーバックによく似ている。判型が日本の版ではないのは収納に少し困るが、(1)硬い表紙がないこと、(2)表紙カバーがないことなど、個人的にはハードカバーよりも好きだ。かつて岩波新書はこのような構造だったのに、いつのまにか無駄な表紙カバーがついてしまった。表紙カバーをつけていると、値段の更新の際には便利である。ひょっとして、70年代の狂乱物価のせいなのだろうか。

2001/8/8
R300、R320

実は、モバイルギアII(121ware.comから現行機種の情報がえられる)はMC-R300という機種をすでにもっている。いただいたMC/R320も、白黒液晶を装備し、単三アルカリ乾電池で25時間もつなど、基本的なつくりはMC-R300とほとんど変わらない。ただ1点、キーボードの質が格段にちがう。

R300のキーボードは、ファミコン用コントローラーのボタンのように、真ん中にゴムを設け周囲をはめ込んでいるだけの構造だ。キートップはぐらつくしクリック感はないし入力は取りこぼす。打鍵のたびに不快感が蓄積していくものだった。それがR320では、一般のノートPCと同じパンタグラフ式の構造になっている。おかげで打ちまちがいがなくなった。また細かいところでは、NumLockがサポートされたのも気に入っている。

苦労したのは、ATOK PocketやPocket WZ Editorなどのソフトウェアを組み込むときだ。このWindows CE機ではNE2000互換のEtherカードが利用でき、Windows機と連携がとれる。だが、その前に「最初の一度だけ」はシリアルまたは赤外線で接続しなくてはならない。(これを「パートナー関係」の設定というらしい。)ところが、いま使っているノートPCには、いずれのポートもない。打開策を検討した結果、USB・シリアル変換器「USB-RSAQ2」がIOデータから出ていることを知り、それを購入して接続した。

2001/8/7
山本さんからの贈り物

先輩であり恩人でもある山本さんから、訳書とPDAとをいただいた。訳書はスティーブン・シガーラー『ザ・ファースト ネット センチュリー――インターネット創世者たちの肖像』(山本啓一訳、ハルアンドアーク、2001年)で、PDAは日本電気モバイルギアII MC/R320だ。それぞれ書くとけっこう長くなるので、日付を改めてつづけよう。

2001/8/6
特許庁と文部科学省

稲森謙太郎『知られざる特殊特許の世界』(太田出版)が伝えるように、世には理解不能な特許の申請がなされている。やれ宇宙の法則を解明しただの永久機関を発明しただの、そういった申請はもちろん却下される運命にある。特許庁も、対応には慣れているだろう。

いっぽう、文部科学省は特許庁とちがって、そんなトンデモ申請には不慣れであろう。誤りだらけの素人教科書が申請される事態は想定していなかったことと思われる。したがって、100カ所以上修正してもまだ誤りが含まれることに関して、あまり同省を責めることはできまい。むしろ、誤りが一定数を超えたら自動的に却下されるような制度が必要かもしれない。

2001/8/5
自虐史観と自虐現代観

「自虐史観」と批判する方々が現代の日本に関して自虐的なのは、どういうことだろう。

2001/8/4
自転車をもっていかれた話

私はあまり自転車に乗らず、健康のためになるべく歩くことにしている。しかし急を要するときには自転車を使わざるをえないこともあるわけで、たまたまその日は不法駐輪の撤去日だったらしく、持って行かれてしまった。

社研の児玉さんといっしょに、自転車を取りに行く。回収された自転車は矢川近くの駐輪場に集められ、そこで2000円を支払って引き取るしくみだ。駐輪場ではパートのおばちゃんらしきかたが働いていた。2000円の支払いは、自動販売機で行なう。食券みたいなカードが出てくるので、それを渡せばよい。その自動販売機は2000円札に対応しており、公共事業のなせる業に感心した。

警察ではネズミ取りをやって業績を稼ぐことがあるとかないとか聞くけれど、不法駐輪車の撤去は儲かるのだろうか。

2001/8/3
TeX/LaTeX

兼ねてからTeXを理解したいと思ってはいるのだが、いつも『TeXbook』を途中まで読んで投げ出してしまっていた。そこで、やや遠回りかもしれないがポール・W・エイブラハム『明快TeX――すぐに使える全機能解説』(渡辺了介訳,アジソン・ウェスレイ・パブリッシャーズ・ジャパン,1997年)を買う。この本の組版はドキュメントシステムが行なっていたので、縁を感じた。

2001/8/2
左前

ずいぶん前の『朝日新聞』(2001/7/7)の特派員メモを読んで、意味がわからなかったことがあった。「『左前』の日本人」という題名で、「日本メーカーのエアコンの広告に登場する黒の紋付き、はかまの男性もしっかりと左前」などなどと左前を嘆く口調である。

和服だったら左を前にするのは当たり前じゃないかと思っていたのだが、実は「相手から見て」左のおくみを上に着ることを左前というそうで、つまり自分から見れば右を前にするということになる。筆者の嘆きの意味がようやくわかった。

2001/8/1
お暑いのがお好き

暑い。私が住むアパートは日当たり良好の南向きで、おまけに2階建ての2階だから、室内温度も高い。外から帰ってくると、だいたい36℃から38℃になっている。これでは家に帰ってホッとすることもできないので、最近はタイマーで冷房を入れている。

しかし実をいうと、暑いのはわりと好きだ。特に、真夏の日曜日に昼寝をして、夕方過ぎに汗びっしょりになって目を覚ます気だるい気分がよい。それはたとえば、真冬の朝に目覚まし時計のベルを止めてもう5分間寝るくらいの心地よさに匹敵する。