2011-07-10
Link 尋常性疣贅
ひと月ほど前になると思うのだが、左頬にホクロができているのに気がついた。最初は特に気にしていなかったのだが、放っておくとホクロは徐々に膨張していった。半径が大きくなるだけでなくドーム状になり、日々のヒゲ剃りがしにくい。また、時折かゆみもある。重い腰を上げ、先週月曜の仕事帰りに皮膚科に足を運んだ。
医師は私の顔を一目見るなり、「あーこれはイボですね」と言った。なんでも、ウィルス性のイボらしい。治療法はごく単純で、液体窒素を先に含んだ綿棒を患部に押しつけるだけだ。そう言えば、小学生のときに右脚にイボができたとき、同じような処置を受けたことがある。そのときは1回でイボが取れたのだが、今回の場合は数回~十数回ほどかかるかもしれない、とのこと。
翌朝起きてみると、イボは黒ずんで硬くなっており、若干へこんだ感じがした。カミソリなどで切ってしまうとイボが広がることがあると言われ、ますますヒゲが剃りにくくなった。ネットで調べてみると漢方のヨクイニンが処方されることもあるという。さほど高価でもないので、気休めに薬局で購入し飲んでいる。
現在は、かさぶたのようになっている。まあ、いずれ治るだろう。
2011-07-21
Link 駅番号を方向に活用する
パリの地下鉄は1号線から14号線まである。番号が付いているので路線の選択に悩むことはないのだが、どちら方面の列車に乗るかで迷う。たとえばChamps-Élysées-Clemenceauという駅で1号線から13号線に乗り換えてMontparnasse-Bienvenüe駅に行きたいとする。このとき、13号線の乗換案内には「Asnières・Saint-Denis」「Châtillon」と各方向の終着駅が書かれているのだが、鉄道路線の終点をいちいち憶えていないので、そのたびに確認を迫られる。ちなみ今回の場合は、後者の方面に乗るのが正しい。
東京メトロでは、路線にローマ字の略称を、各駅には番号を振ってあるので、訪問客にとっても駅が把握しやすい。今回気がつかされたのは、方向案内に関しても番号が有効活用できるのではないか、という点だ。たとえば銀座線で赤坂見附(G05)から虎ノ門(G07)に行くのに、渋谷方面と浅草方面とのどちらに乗るのか迷う人がいるかもしれない。外国語の地名は憶えにくいものなので、特に外国人にとってそれが言える。
そこで、渋谷方面・浅草方面と記すだけでなく、渋谷(G01)方面・浅草(G19)方面と駅番号を付与して案内しておけば、番号から乗るべき方向が即座にわかる。上り・下りを英語に応用して、up/down lineとかasc/desc lineといった表現をしてもいいかもしれない。
2011-07-27
Link 直進を示す矢印
パリのメトロの案内板を見ていて、直進を示す矢印の向きが日本とは正反対であることに気がついた。まっすぐ進めと案内するとき、日本では「↑」のように表記するのが一般的ではなかろうか。これに対してメトロの看板では、写真のとおり「↓」となっている。
これがフランスでの一般的な傾向なのか、それとも看板の据え付け位置が天井付近という高さのために「↓」となるのか。
2011-07-31
Link パリの地下鉄は走行中も電波が切れない
欧州で使われている携帯電話というと、私はNokiaを真っ先に思い浮かべる。しかし、パリで見かけた人たちが使っている携帯電話で多かったのは、NokiaではなくApple(iPhone)だった。街角では、さまざまなところでiPad2の看板が掲げられている。
最初にiPhoneの存在に気がついたのは、道を教えてもらったときだ。Montparnasse-Bienvenüe駅を降りて相方と2人でホテルを探していると、青いシトロエンに乗った中年男性から「May I help you?」と話しかけられた。車から降りてきた男性に住所が書かれた紙を見せると、その男性はポケットからiPhoneを取り出し、順路探索を始める。そして、ある通りをまっすぐ歩けばよいと教えてくれた。そのときは、パリにもiPhoneを使っている人はいるのだな――という感覚だったのだが、あたりを見回してみるとiPhoneユーザーは決して珍しくない。
iPhoneを目にする機会が最も多かったのは、メトロの車内である。日本の電車内の光景と似たようなものだ。しかしやがて気がついたことがある。相方のスマートホン(Galaxy S)も私の携帯電話も、列車が走行中であるにもかかわらず電波がまったく切れない。私はこれまで、地下鉄走行中に携帯電話の電波が入らないことを当然だと受け止めていた。しかしよく考えてみれば、ホームには電波が入る。アンテナを設置しさえすれば、地下鉄の走行中でも携帯電話は使えるのだ。
ウェブを当たってみると、ソフトバンクグループが地下鉄事業者に申し入れを行なっている。CNNの記事によると、東京メトロや都営地下鉄についても携帯キャリアの負担でアンテナが設置されるという。
地下鉄走行中でも電波が入ることによる副産物は、電池の持ちがよくなることだ。電波が届かなくなると携帯電話は基地局の探索を始め、その際に消費電力が上がる。だから、電波が断続的に切れる地下鉄に乗っていると、バッテリーが早く消耗してしまう。まだガラケーを使っている私には恩恵はさほどないけれども、電波状況の改善は望ましいことだ。