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十日日記


2007-10-04

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ローマ人の物語23 時間のあるときに読んでいる塩野七生『ローマ人の物語』(新潮文庫)も、23巻まで進んだ。隠遁したら学びたい言語に漢文とラテン語とがあり、古代ローマの歴史小説は後者を学ぶ上で無駄にはなるまい思っている。

史実としての同書の信憑性は、あまり期待していない。たとえば最高指揮官に「インペラトール」とルビを振っている。聞いたときの音はよいが、生かじりのラテン語の知識からするとimperatorは「a」に長母音があるはずで、長音付きのカタカナにするなら「インペラートル」だと思う。

最近読んだ中では、22巻の皇帝ヴェスパシアヌスに関する逸話(p.168)に興味を抱いた。

皇帝の前で共和制復帰を説く彼らの一人の言にしばらくは耳を傾けていたヴェスパシアヌスだが、もう我慢しきれなくなったという感じで言った。「お前は、わたしによって死刑になるためには何でも言うつもりのようだが、わたしは、キャンキャン吠えるからといってその犬を殺しはしないのだよ」。これ以後、この派の哲学者たちは「犬儒派」と呼ばれるようになったのである。

犬儒派はスコラ派に先行するギリシャ哲学だが、本当にこの頃の命名なのだろうか。

犬儒派を代表するのがギリシャのディオゲネスだろう。その奔放さは、アレキサンダー大王をして「ディオゲネスになりたい」と言わしめたという説話に残っている。

ディオゲネスと言えば、シャーロック・ホームズの兄であるマイクロフトが創立メンバーの一人である「ディオゲネス・クラブ」が思い出される。いま気がついたのだが、同クラブが紹介されるのは「ギリシャ語通訳」だから、「ディオゲネス」というギリシャ人を持ち出したのは一種のシャレだったのかもしれない。

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渡辺 慎太郎(na@10days.org)

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